内転筋

内転筋

 

 

次は太ももの内側についている筋肉をみていきましょう。

 

[検査法]

仰向けになって寝ます。
検査される人は脚を閉じる方向に力を入れます。

検査する人は、足首付近を持って、脚が開く方向に力を入れます。

さきほどの中殿筋で弱っていた側と
反対側の内転筋群が弱くなっていると思います。

[調整法]

前面は筋力が弱かった側の鎖骨の真ん中(乳首の延長線上あたり)から
肋骨の間を指で確認し、
上から4番目の肋骨の間の場所を指で押します。

後面は肩甲骨の一番下あたりになります。

どちらか1方だけで大丈夫です。

そして、もう一度弱かった方の筋力検査をしてみてください。

そうすると、力が入るようになっていると思います。

これだけではすぐに元に戻りやすくなるので、
弱かった側のみ、筋肉を動かして刺激を入れていきます。

ポジションは検査方法と同じです。

これを10回×3セット繰り返します。

2日に1回程度の頻度で良いので、
弱かった方だけ繰り返し行います。

そうすると、左右の筋肉のバランスが整ってきます。

 

 

ハムストリングス

ハムストリングス

[検査法]

うつ伏せになって寝ます。

検査される人は片側の膝を曲げます。
この時の膝の角度は床から60度以内にします。

あまり深く曲げると筋肉が攣りやすくなるので、
注意が必要です。

ハムストリングスが弱くなる側は
先に解説した大殿筋と反対側になっていると思います。

[調整法]

前面と後面にツボのような場所があります。

前面は太ももの付け根、
パンツのラインから指3-4本分下の少し内側にあります。

後面は骨盤と背骨の間のくぼんだところにあります。

力が入りにくかった側の場所を指で押して刺激をします。

検査はうつ伏せで行っているので、
後面を押すのがやりやすくてオススメです。

その後、もう一度検査を行います。

そうすると、力が入りやすくなっていると思います。

これだけではすぐに元に戻ってしまいますので、
弱かった筋肉を動かして刺激を入れていきます。

方法は先ほどの検査方法と同じです。

弱かった側のみ、
膝を曲げる方向に力を入れる運動を
10回×3セット行います。

頻度は2日に1回程度で大丈夫です。

左右差がなくなるところまで続けてもらえれば大丈夫です。

他にも筋肉は沢山あるのですが、
主だったところを解説してきました。

今回解説した筋肉は、
体幹を支えている骨盤、
骨盤を支えている両脚の付け根「股関節」周囲で
重要な筋肉ですので、
しっかり改善していただきたいと思います。

 

 

大腰筋

大腰筋

 

おしりの盛り上がったところの筋肉です。
この筋肉は腰痛とかなり関係している筋肉です。

この筋肉の左右差が強いと骨盤の歪みが強くなるので、
注意が必要です。

[検査法]
うつ伏せになって寝ます。

検査される人は膝を90度以上曲げ、
太ももを最大限ベッドから持ち上げます。

検査をする人は、反対側の腰を抑えて浮かないようにします。
そして、太ももの裏側の膝に近い部分を押して、
ベッドの方向に抵抗をかけます。

このときに曲げた膝が伸びないように注意してください。

[調整法]

身体の前面と後面にツボのような場所があります。
前面は太ももの外側、後面はオシリのくぼんでいるところになります。

力が抜けた方の前面か後面のどちらかを指で押して刺激します。

その後、もう一度検査をしてみましょう。

そうすると、先ほど力が入りにくかった筋肉が、
力が入りやすくなっていると思います。

これだけでは不十分ですので、
力が入りにくかった側のみ、
筋肉を動かして刺激を入れていきます。

方法は先ほどの検査と同じです。

床から太ももを持ち上げるように力を入れ、
上から抵抗をかけてもらいます。

これを10回×3セット行います。

頻度は2日に1回で大丈夫です。

大殿筋の左右差が大きいと、
強い側へ仙骨が引っ張られ、
骨盤の歪みの原因になりますので、
左右差がなくなるまで、続けてもらえればと思います。