腹斜筋

腹斜筋

 

[検査法]
検査される人は椅子かベッドに腰を掛けます。

※足がつかないような高さの場合、
浅めに座って足が床につくようにします。

身体を捻った状態から、正面に向かって押し返します。

検査をする人は、正面から検査される人の脚を自分の脚で挟んで固定し、
腕に抵抗を加えます。

弱い方は抵抗に抗せずに倒れるか、
反対側の骨盤が浮いてきます。

[調整法]

弱かった側の太ももの内側の上の方を押し込みます。

弱かった側を押すと痛いことが多いです。

そして、もう一度先ほどの検査を行ってください。

そうすると、力が入るようなっていると思います。

これだけでは、改善したわけではありませんので、
先ほどの検査と同じ方法で、力を入れる運動をしていきます。

10回を3セット行います。
※運動は弱かった側のみ行います。

腰方形筋

腰方形筋

[検査法]
検査される人はうつ伏せになります。
検査する側の股関節を外側に開き、膝を脇の方に向かって引き付けます。

検査する人は、検査される人の足首を掴んで、
膝が伸びるように抵抗を加えます。

先ほど検査した腹斜筋と同じ側が弱くなっていると思います。

[調整法]

腰方形筋の場所ですが、
前にならえの先頭の人が腰に手を当てて立つポーズをやってみてください。
その時に親指が当たっている場所から頭の方へ手を動かしてみてください。

背骨側に向かって指を横から押し込むと
上下に硬くなっている筋に触れると思います。

その筋の一番上の方を横から背骨側に向かって
ゆっくりと深く指で押し込んでいきます。

深く指を押し込まれると痛みを伴いますが、
息を止めずに吐くことを意識して深呼吸を繰り返します。

そうすると、痛みがだんだんと和らいできます。

痛みが和らいだら、もう一度弱い方だけ検査をします。

力が入るようになっていると思います。

これだけでは不十分ですので、
弱っていた筋肉を動かしていきます。

方法は先ほどの検査法と同じです。
10回×3セットを繰り返します。

以上、4つの筋肉の検査方法と調整法を解説しました。

全部の運動が終わった後、
腰を曲げたり反らしたり、捻ったりしてみてください。

やる前と比べて動きやすくなり、痛みが軽減しているのではないでしょうか。

長い間、慢性的に腰痛が続いている人は
弱っている側だけで結構ですので、
この運動を毎日繰り返してみてください。

左右の筋肉のバランスが整うと、
次第に痛みが出にくくなってくると思います。

腸骨筋

腸骨筋

 

[検査方法]

大腰筋とほぼ同じ姿勢ですが、検査される人の脚の位置が異なります。

大腰筋の時よりも、検査される人の脚を高く持ち上げ、
大きく外に開いた位置から内側に向かって力を入れてもらいます。

検査する人は、それに抵抗するように外側へ向かって力を入れます。

腸骨筋は先ほどの大腰筋と反対側が弱いと思います。

 

[調整法]

先ほどと同じく、弱っている側の●印の場所を押します。

 

場所は、へそから指2本分外、2本分下くらいの位置です。
息を吐いたときに、ゆっくりと深く指を押し込みます。

そして、もう一度弱かった方の腸骨筋の検査をしてみてください。
力が入りやすくなっていると思います。

これで、筋力が完全に戻ったわけではありませんので、
左右差をなくすために、
弱かった方の筋肉に力を入れる運動をしていきます。

 

その方法は先ほどの検査でやった方法と同じです。

 

検査された人は、力を入れる運動を10回繰り返します。
10回を3セット繰り返します。

※運動は弱かった側のみ行います。